個人事業の仕訳

2011年7月2日

個人事業を開始された方から一番多い質問を数字を使って説明しようと思います。

つい最近も「簿記2級をもってるんだけど私の給与ってどう処理するかわからないっ」って質問を受けました。

ここでは「給与」に的を絞って書いていこうと思います。

例「100万円を使って個人事業を開始しました。その年の売上は1500万円、経費(事業主の給与除く)は800万円、生活費として年間で300万円引き出しました」

①100万円を使って個人事業を開始した際の仕訳

(借方)現金 100万円 (貸方)元入金 100万円

②1500万円を売り上げた際の仕訳

(借方)現金 1500万円 (貸方)売上高 1500万円…ここでは現金売上と仮定しています。

③800万円の経費を使った際の仕訳

(借方)経費 800万円 (貸方)現金 800万円…ここでは現金で支払ったと仮定しています。

④生活費を300万円引き出した際の仕訳

(借方)事業主貸 300万円 (貸方)現金 300万円

⑤年度末にしなければならないこと

「事業主貸」っていう科目はそのまま個人事業主に貸しましたって科目です。個人事業では給与を費用にできないため出てくる科目になります。

このほかにも例えば1500万円売り上げたけれど源泉徴収で150万円抜かれて1350万円現金でもらったって場合は借方の現金1350万円と貸方の売上1500万円の差額150万円は「事業主貸」で処理します。

これも個人事業そのものから考えたら1500万円もらえるはずなのに1350万円しか入金されない。ということは事業主に150万円貸してるんだって意味合いです。

逆に外注などをして源泉徴収をこちらが行った場合、「事業主借」という科目がでてきます。これは個人事業から見たら払うべき金額より実際支払った金額が少なかった。これは事業主から借りているんだって意味合いです。

上記の仕訳だと決算期末に「事業主貸」が300万円発生しています。現金を引き出した際の事業主貸は期末で消す必要があるので、元入金と相殺します。

(借方)元入金 300万円 (貸方)事業主貸 300万円

これで「事業主貸」は消えました。

しかし、この時点では元入金が△200万円となります。元入金はマイナスでも全く問題ありません。事業がうまくいかなければありえるからです。会社でいう「債務超過」の状態だと考えてください。

でも上記の事業は売上高1500万円、経費800万円と儲かっています。そこでこの差額が元入金の増加として反映されます。700万円の利益が出ているので、元入金は700万円―200万円の500万円となります。



ページTOP


コメントを投稿する